皮膚科で処方されるニキビの飲み薬。副作用は?

涼しい季節になってきましたね~。と思ったら暑くなり、この季節は着るものに困りますよね。季節の変わり目はお肌のトラブルも多いもの。肌のコンディションが変わってニキビや肌荒れに悩んでいる方もいることでしょう。ニキビで皮膚科を受診すると飲み薬が処方されることもあります。でも、飲み薬って危険はないのか心配になりますよね。今日はニキビの飲み薬と副作用について書きます。

ニキビの飲み薬と塗り薬

嫌なニキビ…。早くどうにかしたい!と皮膚科を受診すると何らかのお薬が処方されることがほとんどです。塗り薬と飲み薬が同時に処方されることも多いでしょう。まあ、普通に考えて、受診したのに何にもお薬が出ないというのは殆ど考え難いですよね。

ニキビは肌の問題ととらえがちで、ニキビの薬といったら真っ先に思い浮かぶのが塗り薬ではないでしょうか。

ところがニキビは肌だけの問題というより、身体の何らかの不調のあらわれと考えた方が理にかなっています。もちろん同じような生活をしていてもニキビなんてできない人もたくさんいて、それは体質の差としか言いようがないです。なんで私だけ…と考えてしまいそうになると思いますが、ニキビとして目に見える形で不調のサインが現れ身体の不調を気に付かせてもらえた!などと前向きにとらえられるか考え方次第です。

肌というものはそもそも内側から外側へと皮膚が入れ替わってターンオーバーをしています。だから皮膚の表面でどうにかしようというよりも、体の内側から良くしてしまうことが重要です。

抗生物質 飲み薬 副作用は?

皮膚科でニキビに対して処方される飲み薬はまずは抗生物質の飲み薬でしょう。皮膚科のニキビのガイドラインでも炎症性のニキビに対して抗生物質が推奨されているので皮膚科で抗生物質の飲み薬が処方されるのは当然といえます。

皮膚科のガイドライン上はドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロキシスロマイシン,ファロペネムなど推奨度が高い抗生物質お飲み薬になります。

細菌にはいろいろな種類があり、ターゲットの細菌によって効果のある抗生物質は違ってきます。ニキビは主にアクネ菌という細菌が悪さをするのが原因の一つです。よってアクネ菌をターゲットとした抗生物質が推奨となります。

抗生物質は短期間の使用にとどめるべき

抗生物質の副作用というより、ニキビ治療において抗生物質の飲み薬の問題点の一つは、飲んでいる間は効くかもしれないけど、飲むのを辞めたら再発することです。抗生物質は長期間飲むべき飲み薬ではありません。飲んでもせいぜい2-3週間でしょう。

耐性菌の問題

では、一定期間を開けて繰り返し抗生物質を飲めばいいと思われるかもしれません。残念ながら、抗生物質には耐性菌の問題があります。耐性菌とは菌が強く進化してしまい、抗生物質が効きにくくなってしまう菌のことです。抗生物質を繰り返し使うほどこの耐性菌の問題が出てきてしまいます。

耐性菌は医療現場では非常に大きな問題です。ニキビだったら命にかかわらないのですが、命にかかわるような細菌感染症が起きたときに、その原因菌が抗生物質に対して耐性菌だった場合、大変です。抗生物質の選択肢が狭まるのは治療の可能性を狭めてしまうということ。ニキビに対して抗生物質の飲み薬を繰り返し使い、耐性菌を作るということは、将来重篤な感染症に罹患したときの治療の選択肢を狭めるということです。

医師や看護師などの医療者は現場で耐性菌の問題を体感しているので自分自身はむやみやたら抗生物質を飲みたがりません。一方日本国民は抗生物質が大好きな国民で、ただの風邪の時さえも抗生物質を飲みたがります。抗生物質はウイルス性の通常の風邪には無効なので飲むべきではありません。

よくある副作用

下痢は起きやすい副作用の一つです。というのも腸内細菌叢が抗生物質の飲み薬により乱れてしまうからです。抗生物質は原因菌にだけ効果があればいいのだけれど腸内の善玉菌たちまでやっつけてしまうのです。すると下痢になりやすくなります。抗生物質とともに整腸剤が処方されるのはそのためです。しかし整腸剤を飲んだからといって腸内細菌叢が元に戻るわけではありません。腸内細菌は身体に対して多大な影響を及ぼしているといわれています。腸内細菌叢が乱れることによって下痢だけではなく様々な不調の原因となってしまいます。

例えば、腸内細菌叢・腸内フローラは脳と密接に関連しているといわれています。腸なの乱れが体内で炎症を引き起こし、その結果うつ病やアルツハイマー病の発症と関係するという専門家もいます。

抗生物質の飲み薬は腸内細菌叢だけではなく、肌の細菌叢も乱してしまうという副作用があります。肌の細菌叢は、肌のバリア機能の一端を担っています。肌の細菌叢・フローラを乱してしまうということは肌のバリア機能を弱めることにつながるのです。肌のバリア機能が低下すると当然肌荒れしやすくなるし、ニキビもできやすくなります。

他にも抗生物質の副作用はたくさんあります。それは各々の抗生物質の添付文書を見ればたくさんの副作用が書かれています。肝機能障害・腎機能障害・アナフィラキシー等々…。ネットでも簡単に検索できます。

漢方薬 飲み薬 副作用

前回の記事でもニキビの治療に使われる漢方薬の飲み薬について紹介しました→ニキビに効果的な漢方の飲み薬は?

漢方薬の飲み薬は西洋薬に比べて副作用は断然少ないです。副作用が少ない分効き目もマイルドな印象がありますよね。実際に漢方薬の飲み薬を処方しても効果も副作用も特にないといわれることが多々あります。一方、その人の体質にあった漢方薬だとピタリと症状が改善することもあります。また、西洋薬では副作用ばかりで全く効果が出なかったけど漢方薬を変えたら副作用もなく効果てきめんだったということもあり得ます。

そんな漢方薬ですが、副作用が全くないというわけではありません。漢方薬の飲み薬は副作用がないように言われていた時代もあったのですが、「間質性肺炎」という重篤な命に係わる副作用を起こした漢方薬があり、漢方薬でも副作用が起こるということが注目されるようになりました。高齢者で長期間漢方薬を飲み続けている方がしばしばいらっしゃいますが、血液のカリウムが低下してしまう副作用を引き起こしていることがあります。そのほか、漢方薬の飲み薬もアレルギーなどの副作用は当然あり得ます。

不要なお薬は飲まないのがベスト。漢方薬といえども漫然と長期服用は注意した方がいいでしょう。漢方薬は薬局でも手に入りますが血液検査をしないとわからない副作用もあり得るので医師の指示のもとに内服するのがベストです。

ビタミン剤 飲み薬 副作用は?

ニキビの治療の際、ビタミンCやビタミンB群の飲み薬が処方されることがあります。ビタミンCもBも水溶性のビタミンで不要な分は排泄されるので副作用はそこまで気にしなくていいでしょう。それに保険治療内で処方されるビタミン剤の飲み薬の量はとても少ないです。効果を実感するのが難しくらい少ない量です。よって処方薬のビタミン剤での副作用はほとんどないでしょう。ビタミン剤はニキビを治すのにはおすすめです。薬局でも簡単に手に入るのでわざわざ皮膚科に行く必要もありません。

まとめ

ニキビの飲み薬の種類や副作用についてお伝えしました。飲み薬は一時的な使用として、体内から体質改善してニキビを治すのが私のおすすめです!

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ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪