ニキビの赤みに運動は有効か?注意点は?

「運動」っていいイメージがありませんか?「運動=健康」という常識が世の中にはありますよね。健康のためにジム通いをしている方もたくさんいることでしょう。実は運動はマイナスの側面も多いんです。ニキビの赤みが気になるときに運動はするべきかどうか?ニキビに対して運動は効果があるのか、反対に良くないのか?女医が考察しました。今日のキーワードは「運動と活性酸素」です!

運動はニキビに効果的?

「運動」といえば「健康的」「ヘルシー」というイメージがあります。では、炎症が起きているニキビの赤みにも運動は効果があるのでしょうか。

これにはいろんな説がありますよね。ニキビに運動が効果的といわれるのは下記の理由によることが多いようです。

  • 汗をかいてデトックスすることでニキビをよくする
  • 代謝を上げることで肌のターンオーバーを促し、ニキビの赤みをよくする
  • 運動することでストレス解消となり赤みのあるニキビが落ち着く
  • 運動した結果、睡眠改善し肌のターンオーバーをよくすることで赤みのあるニキビをよくする

などの理由が一般的には挙げられます。

これ自体はあながち間違いではないでしょう。とはいえ、これらのメリットは「赤みのある炎症性のニキビを改善する」という視点に立ってみると非常に間接的な働きをしているにすぎません。

それに「汗をかいてデトックス~」はたかが知れています。たくさん汗をかいたからたくさんデトックスできるというのはイメージが先行しているにすぎません。

運動でニキビが悪化するのは何故?

運動がニキビに良いとされる一方で、運動をしてもニキビが良くならないとか、運動したら逆にニキビが増えたという話もあります。結局運動は赤みのあるニキビに対して悪影響を及ぼすのでしょうか?

運動のニキビへの悪影響の一要因として「活性酸素」をキーワードにあげたいと思います。

活性酸素はガン、病気やボケ、老化の元凶です。活性酸素には生体の分子から電子を奪う作用があります。電子が引っこ抜かれると分子構造は壊れてしまい、使い物にならなくなるわけです。それだけではなく、DNAからも活性酸素は電子を引っこ抜いてしまいます。すると遺伝情報がくるってしまい、ガンにつながることは想像に難くないですよね。

活性酸素はいわば「電子ドロボー」であり生体の「殺し屋」なのです。

活性酸素とニキビの関係は?

身体のあちこちで起こる「炎症」も活性酸素が原因です。細菌やウイルスが体内に入ってくると、白血球がこれらの異物を殺します。その殺し方に活性酸素が関わってきます。白血球は活性酸素を細菌やウイルスなどに吹きかけることで殺すわけです。この時発生した活性酸素は、細菌やウイルスだけではなく、付近の組織にも障害を与えてしまいます。そこで炎症が起きてしまうのです。

ニキビも細菌感染症です。炎症が起きているニキビというのは、そこに活性酸素の存在があるのです。赤みのあるニキビというのは活性酸素が発生して皮膚に炎症が起きている状態ということです。

その他、体内で発生する活性酸素は様々な病気をもたらします。ニキビも例外ではありません。

運動は活性酸素を発生させる

運動は赤みのあるにニキビの原因である活性酸素を発生させます。その理由についてみていきましょう。

酸素の需要が増す

運動をすることで酸素の需要は当然増します。運動によりエネルギーの消費量が増えると酸素の消費量が増えます。酸素を消費する際に、酸素のうち2%は活性酸素となるので、酸素の消費量が増えるほど活性酸素は増えるといえます。

心拍数が極端に上がるようなハードな運動をするほど活性酸素は発生します。

ストレス

過度な運動は生体にストレスがかかります。ストレスがかかると副腎皮質でステロイドホルモンが作られる過程で活性酸素が発生します。運動によるストレス以外でも、精神的なストレスでも副腎からホルモンが分泌され活性酸素を放出します。ストレスがかかるとニキビは悪化しますよね。

紫外線

野外での運動は紫外線を浴びますよね。紫外線は活性酸素を発生させます。紫外線というとシミ・しわのイメージが強いですよね。これは紫外線そのものが悪いわけではなく、紫外線により発生する活性酸素の仕業です。

運動するならば…

正直なところ赤みのあるニキビをよくするためだけに運動するのはコスパが悪いです。上述したような活性酸素発生のデメリットがあるわけで…。運動に頼るよりは体質改善やインナーケアのほうが赤みのあるニキビには効果的です→ニキビの赤みの原因「炎症」を抑える方法は?

それでも運動をしたいのであれば、いかに活性酸素を発生させないかがポイントとなります。心拍数を上げすぎず、ストレスがかからず、紫外線を避けられる運動がおすすめです。つまり「最高に楽しい!」と感じることができる運動ならば活性酸素の害を上回り、メリットを享受できるかもしれません。

私が運動をするとしたら…

実は私は運動・スポーツが大好きだったりします。ただし、今現在子供がいて、フルタイムで働いて…という状況下ですので、運動をする時間的な余裕がありません。せいぜい、子供が寝た後にストレッチをする程度です。しかし今後子供が成長し、もう少し時間ができたら何らかの運動をとり入れたいと思っています。それはニキビのためというより自分の楽しみのためです。心から楽しめる運動をすることが結果的にストレス解消となり、間接的ですが肌にもいい影響が出るかもしれませんよね。

これまで取り組んできた運動はテニス、クラシックバレエ、ヨガなどです。今後やるとしたら、紫外線は避けたいのでヨガかバレエでしょうか。この2つはゆったりとした運動ですので活性酸素の発生も少なめでしょう。

ヨガに関しては「瞑想」しますのでストレスのコントロールがしやすくなる、リラックスが上手になる、副交感神経を活性化させるなどの効果が期待できますよね。これらは直接的ではないにしても赤みのあるニキビに悪いことはないでしょう。

バレエでしなやかな筋肉・身体や美しい姿勢を作ると女性としての魅力も上げられるのではないかと思います。

運動するなら抗酸化作用のある物質を摂取しよう

運動をすると活性酸素が大量に発生するわけですが、少しでも活性酸素の害を和らげたいですよね!

活性酸素を除去するには抗酸化作用のある物質がおすすめです。

抗酸化作用のある物質は

ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、ユビキノン、ビタミンB2、カロチノイド、フラボノイド、ポリフェノール等々。

お手軽なのはビタミンCのサプリメントでしょう。安価に薬局で売っています。ビタミンCは原末のパウダータイプのものもあるので、運動中に飲むドリンクの中に混ぜておくのもいいですね。

運動の前後で服用するなど活性酸素対策をして少しでもニキビの赤みを悪化させないようにしたいですね!

まとめ

「運動」は健康に良いというイメージがあり、実際効果的な側面もあります。しかし運動をすれば必ず活性酸素が発生します。活性酸素は生体の殺し屋的存在です。運動をするなら、できるだけ活性酸素が発生しない運動がおすすめです。心拍数を上げすぎないこと、紫外線を避けること、ストレスにならず楽しんでできる運動がおすすめです。抗酸化作用のある物質を摂取して運動の際に発生する活性酸素の害を最小限に食い止めたいものですね。運動後は汗を拭きとって肌を清潔に保つことは言うまでもありません。

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ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪