ニキビの赤みの原因「炎症」を抑える方法は?

ニキビの赤みは身体の炎症反応により血管が拡張しているためにみられる現象です。ニキビの赤みを早く良くするには、いかに「炎症」を抑えるかがポイントです。すると多くの人は「ニキビの部分の炎症だけを抑える」ことにフォーカスしがちですが、大切なのは体内の炎症を抑えることです。体内の炎症を抑える方法について書きます。ニキビだけではなく体の不調も良くなるかも?!

ニキビの赤みの原因「炎症」とは

赤みのある炎症性のニキビを繰り返す人は体内で炎症が起きているのかもしれませんね。ニキビは炎症の氷山の一角と思えばわかりやすいでしょうか。

炎症とは生体の免疫反応です。異物(敵)に対して攻撃をする際の反応が炎症。過剰に免疫が反応するとアレルギーということになります。また、本来異物にしか反応しないはずの免疫が自己を異物とみなして攻撃を仕掛けてしまうと「リウマチ」「SLE」などの自己免疫疾患になります。

ニキビの赤みは細菌に対して免疫が反応して炎症が起きているものです。細菌感染症も炎症を起こします。

炎症を抑える方法とは?

炎症を抑えニキビの赤みを改善させるだけではなく、ニキビの繰り返しを防ぐのにも役に立つ方法をお伝えしようと思います。やはりここでもポイントは食事です。

薬によりニキビの炎症を抑えるのはおすすめできない

西洋医学で炎症を抑えるといったらまず「薬」です。

炎症によるニキビの赤みを改善させるためのお薬は抗生物質やステロイドなどがメインです。

抗生物質は塗り薬が主にニキビに対して処方されますが、ニキビの重症度が高い場合は内服薬が処方されることもあります。ニキビは慢性的に繰り返すものなので、短期間しか使用できない抗生物質を使っても、その場しのぎにしかなりません。耐性菌の問題もあります。

ステロイドも長期的な連用は全くおすすめできないため、慢性的なニキビの炎症に使うべきではないと私自身は考えています。

食事を変えて体内から炎症を抑える

炎症性のニキビを繰り返している人は体全体の炎症が落ち着くとニキビも良くなる可能性があります。

良質なアブラを摂り、悪いアブラを避ける

ヘルスドクターのアイザック・H・ジョーンズ氏によると、「良いアブラ」は炎症を防ぐ効果があるとのこと。炎症の一番の原因は食べ物にあるといいます。加工食品や遺伝子組み換え食品など体に悪いものを摂ると、それらの食品に含まれる有害なものが細胞に運ばれ炎症を引き起こします。細胞の膜は「アブラ」でできているため、「良いアブラ」を摂れば細胞膜が元気になって細胞にとって良いものを取り入れることができるようになるとのことです。「悪いアブラ」でできた細胞膜は粗悪なものになってしまいます。常に悪い物質にさらされ続けることで炎症が起きてしまいます。

トランス脂肪酸という非常に有害な「悪いアブラ」は、摂取してしまうと体から排泄されるまで240日かかるそうです。今日トランス脂肪酸を摂ったら240日間にわたり体はトランス脂肪酸にさらされ続けるためいつ炎症が起きてもおかしくない状態です。トランス脂肪酸の危険性に関しては多くの専門家が指摘していますし国によっては規制があります。

分子生物学の三石巌氏も本にトランス脂肪酸は絶対に口にしないと書いてありました。

「悪いアブラ」

マーガリン、揚げ物に使われるアブラ、植物油(大豆油、ごま油、紅花油、ひまわり油など。オメガ6が多いもの)

「良いアブラ」

オメガ3が多いもの(魚の脂、亜麻仁油、えごま油)、バージンココナッツオイル、エクストラバージンオリーブ油*、バターやラード(グラスフェッドがベスト)、ギー

(*オリーブオイルは発がん性も指摘されており、専門家によっては勧めていません)

糖質を控える

糖質の過剰摂取は体内であらゆる炎症を引き起こします。糖質の過剰により追加インスリン分泌が起こります。このインスリンというホルモンが体に様々な害をもたらすことが知られています。炎症もその一つです。過剰なインスリンは体内で炎症を惹起します。

「普通の食事」をとると必然的に糖質過剰になります。厚生労働省推奨の「バランスの良い食事」は糖質過多です。このような食事だと必ずインスリンの追加分泌が起こり、炎症を引き起こしてしまいます。普通の食事をしている人のほとんどは何らかの炎症が体内で起きている可能性があるということ。

さらに糖質により体内に蓄積されるAGEも体内で炎症を引き起こします。糖質を摂って炎症に良いことは少ないのがお分かりいただけると思います。

糖質制限をするとニキビやアトピーなどの炎症性皮膚疾患も良くなることで有名です。私の場合は花粉症も良くなってしまいました。アレルギーも炎症の一つですので、アレルギーがある人は糖質制限をしてみると効果的かもしれませんね。

アレルギーの食物を除去する

気づかないうちにアレルギーのある食べ物を食べている可能性があります。アメリカのオーソモレキュラーの本によると、ニキビの患者には乳製品の除去を指導するとあります。チーズなどの乳製品を除去してみるとアレルギー=炎症が落ち着いて、ニキビの赤みが良くなる可能性があります。

2週間ほど乳製品除去をして体調が良くなるならアレルギーの可能性があります。

小麦(グルテン)

グルテンは小麦やライムギなどの穀物に含まれるたんぱく質です。グルテン不耐症がある場合、グルテンフリーの生活を送ると劇的に体調が良くなります。テニス選手のジョコビッチはグルテンフリーにしてからパフォーマンスをあげたことで有名です。本来体が受け付けないグルテンを摂取すると体内で炎症が起こるといいます。ジョコビッチ氏はグルテンフリーにより喘息やアレルギーが改善したといいます。小麦などの穀類を控えると炎症が落ち着きニキビの赤みが改善する可能性があります。

糖質制限をしていれば必然的にグルテンの摂取量も減るでしょう。しょうゆなどの調味料にもグルテンが含まれていることがあるので注意が必要です。

ビタミンC

ビタミンCは肌にとっては万能のビタミンをいってもいいくらいの効能があり、ニキビには必須のビタミンです。ビタミンCは殺菌作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用があり、炎症に対して効果が期待できます。

食事からの摂取では絶対的に不足するので、私はサプリメントで摂取しています。レモン40個食べることができる人はサプリメントなしでもいいでしょうけど…。

ナイアシン(ビタミンB3)

ナイアシンには様々なアレルギーを改善する効果があります。アメリカのオーソモレキュラーの本によると、ナイアシンは皮膚疾患委効果的とのこと。ニキビの炎症の治療にもナイアシンが使われます。日本では高容量のナイアシンは手に入りにくいため海外のサプリメントを自己輸入しなくてはいけません。

飲む目安は1日3g以上です。ただし、開始時は50㎎-100㎎程度から始めた方がいいです。ナイアシンフラッシュが起きるからです。徐々に増やして1日3g以上の摂取を目指しましょう。

まとめ

赤みのあるニキビをよくするには「炎症」を抑えることがポイントです。薬などに頼るのは一時的なものとして利用しましょう。体内の炎症の多くは食べ物が原因です。根本的に食べ物を変えることにより体質改善して体内の炎症を抑えることがおすすめです。そうすればニキビの赤みが良くなるだけではなく、不調も改善しパフォーマンスもUPする可能性大です。

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ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪