膿をもった赤みのあるニキビ、おすすめの治療法は?

白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビいろいろなニキビがありますが、一番厄介で重症度が高いのは化膿して膿を持った赤みのあるニキビではないでしょうか。ニキビで膿が出てくるのは人間の免疫が反応しているからです。膿んだニキビのメカニズムを知りできるだけ早く治癒させてしまいましょう!化膿したニキビのおすすめの治し方について書きました。

膿とはそもそも何?

膿とは化膿した際に出てくる黄白色の物質です。化膿するとどうして膿が出てくるかというと、細菌などの微生物が感染した際に細菌をやっつけようとし免疫反応がおきます。細菌の感染症に対しては主に白血球という血液成分が戦士として働きます。どのように細菌と戦うかというと、白血球の中でも好中球という種類の白血球が細菌をパクリと食べることで細菌を殺します。細菌を食べる過程で崩壊した白血球の死骸や死んだ又は生きている細菌、その他崩壊した周辺組織などが膿の主な成分です。

ニキビも細菌感染症

ニキビも皮膚の感染症の一つです。アクネ菌などの細菌が感染し炎症がおきて化膿すると赤みがあり膿を持ったニキビになります。

細菌感染症の治療は本来「抗生物質」を使います。例えば、細菌性の肺炎、膀胱炎、髄膜炎…などといった最近細菌感染症は抗生剤が不可欠です。抗生物質は細菌をやつつける作用があるお薬です。

ところが、同じ細菌感染症でも膿をもったニキビに対して抗生物質を使うのはいかがなものか。と私は思います。特に慢性的に膿をもったニキビに悩まされている場合は抗生剤を使うべきではないと思います。

しかし現実的には皮膚科に行くと抗生物質の内服薬や塗り薬を出されることが良くあるのではないでしょうか。

抗生物質は飲んでいる間もしくは塗っている間は効くかもしれませんが、慢性的なニキビの場合は抗生物質をやめると再発してしまうことが多いです。では、抗生物質を服用し続ければいいのでは?と思うかもしれませんが、抗生物質は長期間連用するものではありません。

抗生物質には「耐性菌」の問題があります。耐性菌とは、細菌が進化をして今まで効いていたはずの抗生物質が効かなくなる、「耐性」を獲得してしまった菌の事です。この耐性菌は実は医療現場では大問題なのです。

例えばあなたが肺炎にかかって、本来だったら抗生物質で治るはずですが、原因菌が耐性菌だった場合、肺炎を治すことができないわけです。結果、命が救えないこともあるわけです。日本人はただの風邪などでも安易に抗生剤を飲みます(町医者も平気で抗生剤を出します…)。そのような抗生剤の乱用が耐性菌を増やしています。本来、抗生剤は必要最小限にとどめるべきお薬なのです。

ニキビの膿は自分で出すべきか?

膿を持ったニキビ…。ついついいじったり潰したりしたくなりますよね。皮膚科の医師によると「自分では膿を出さないこと!」だそうです。膿を出そうと指などで押すと、周辺の組織を痛めたり余計に炎症を広めてしまったりとニキビをより悪化させてしまう可能性が高いです。ニキビは潰さない!が鉄則です。どうしても気になって触ってしまう…。という場合はバンドエイドなどで保護しておくのもおすすめです。

膿をもった赤みのあるニキビにおすすめの治療法とは

膿を持ったニキビができやすい体質の人は、体質改善と並行してケミカルピーリングを数回繰り返すと治りが早いです。ケミカルピーリングは敏感肌なければ数回繰り返して行うことでニキビ肌の改善を期待できます。ただし、永遠にやり続ける治療ではなく、あくまで体質改善と同時にやることをお勧めします。体質改善しないでケミカルピーリングだけ行っても、しばらくすると元のニキビ肌に戻ってしまいます。

ではケミカルピーリングと体質改善について解説します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは薬液を肌に塗布して皮膚を人為的にはがす治療方法です。ターンオーバーを促す作用がります。

膿をもったニキビの場合、初めてケミカルピーリングをすると、こもっていた膿が排出されます。膿が排出されるとき、一時的にニキビが悪化したように見えるときがありますが、これは好転反応です。膿を排出しきるとどんどん肌がきれいになっていきます。ケミカルピーリングは敏感肌の人には向きません。もともと敏感肌ではなかった人もケミカルピーリングを繰り返しすぎると敏感肌になってしまう可能性が高いため注意が必要です。

最近は様々な美容クリニックでケミカルピーリングが行われていますが、十分に熟練の医師の下で施術を受けることをおすすめします。というのも、ケミカルピーリングは職人的な要素が強い施術です。薬液の濃度や、薬液を肌に乗せている時間を微調整できるのは十分に経験のある先生じゃないとできません。

あなたにとってピーリングが合わない可能性もあります。その点をきちんと見極める力量のある皮膚科医を見つけましょう。

私がお世話になっている美容皮膚科では、私の肌の状態によってはケミカルピーリングではなく、よりマイルドなメラライトピーリングというものをすすめられました。これは軽いピーリング作用のあるパックを後に、ビタミンCを導入するものです。ビタミンCは化膿したニキビにはもちろん、ニキビの予防やニキビ跡にも効果的です。おうちでのビタミンC美容液でのケアよりも遥かに効果が高いです。このメラライトピーリングは敏感肌の肌質改善にも使われるそうです。

優秀な皮膚科医だとこのようにケミカルピーリングだけに固執せず、代替案を出してくれます。

体質改善をして化膿したニキビをできにくくする方法

この項目は最重要です。よく読んで参考にしていただきたいです。膿をもって化膿しているニキビができやすい人は食事やサプリメントを見直すことがおすすめです。体は栄養でできているので、取り込む栄養を変えると驚くように体質が変わります。

まず、糖質制限です

過剰な糖質はインスリンの追加分泌を起こし体内で炎症を起こします。逆に糖質を制限するとあらゆる炎症がよくなります。私自身も糖質制限を始めてから、膿を持ったニキビができにくくなりました。糖質制限によりニキビだけではなくアトピーなどの炎症性皮膚疾患も良くなることが知られています。実際に私の夫のアトピーも良くなりました。

たんぱく質不足の解消

日本人は圧倒的にたんぱく質不足です。たんぱく質の摂取量が少なすぎます。ちなみにアメリカ人は日本人に比べてお肉の摂取量が3倍です。

たんぱく質は肌の材料であり、不足しては様々な皮膚トラブルが起きやすくなります。化膿したニキビができやすい人は肌のターンオーバーを促すことが肌質を改善するのに大切です。たんぱく質をたくさん摂取することでターンオーバーを促しましょう。

その他、炎症が起きて膿が出ている、などの状態はたんぱく質を多く消耗してしまっています。炎症が起きている人ほどたんぱく質を意識して摂取すべきです。おすすめは肉・卵などの動物性のタンパク質です。

ビタミンCサプリメントは化膿した赤いニキビには欠かせない

ビタミンCの重要性は過去に何度も書いてきたとおりです。ビタミンCは抗炎症作用、抗菌作用、美白作用、コラーゲン産生を促す作用等々あり、ニキビを治すのに欠かせないビタミンです。ところが化膿した赤みのあるニキビなどの炎症があるとビタミンCは激しく消耗されてしまい不足しがちです。食事から十分なビタミンCを摂るのは至難の業です。レモン30個食べることができればいいのですが。私は割り切ってサプリメントでビタミンCを摂取しています。肌の調子が全然違いますよ!

まとめ

膿をもった赤みのある化膿したニキビ。基本的には体質改善が大切です。同時にケミカルピーリングも有効です。

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ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪