あごの吹き出物を治す!皮膚科の薬について解説

繰り返すあごの吹き出物。皮膚科に行くべきか迷いますよね。皮膚科を受診した場合どんなお薬が処方されるのか解説します。皮膚科受診の参考にしてください。市販のお薬であごの吹き出物に効果的とされるものについてもまとめました。また、重症な吹き出物に対して美容皮膚科など保険外で処方される薬について解説しました!

繰り返すあごの吹き出物…原因は?

あごの吹き出物はもともとの体質に、様々な要因が複合的に関与して発生します。

・食事

過剰な糖質は高インスリン血症をもたらし、吹き出物を悪化させます。インスリンの過剰分泌により皮脂分泌が活発になり吹き出物の原因になります。さらにインスリンは炎症を引き起こし、吹き出物を悪化させます。糖質制限をするとあごの吹き出物が改善する人は多くいます。たんぱく質・脂質の不足も吹き出物の原因です。普通の食生活ではたんぱく質・脂質は不足になります。意識的な摂取が必要です。

・睡眠

睡眠は肌の状態と深く関与しています。睡眠不足の日はお肌の調子がいまいち…というのは誰もが経験したことのあることではないでしょうか?質の高い睡眠で肌のターンオーバーを整えるとニキビ・吹き出物も出にくくなります。

・ストレス

ストレスを感じるとあごの吹き出物が増える人は多いのではないでしょうか。私も強いストレスがかかると、あごの吹き出物ができやすくなります。ストレスにより男性ホルモンが増えると皮脂の分泌が活発になりニキビ・吹き出物ができやすくなります。

・ホルモンのバランス

あごは髭の生える場所であり、あごの吹き出物にはホルモンのバランスが関与しています。男性ホルモンが優位だと吹き出物ができやすくなります。特に月経に関係してあごのニキビ・吹き出物ができやすい人は性ホルモンとの関係が強いといえるでしょう。

あごの吹き出物 皮膚科の薬

あごの吹き出物・ニキビに対して皮膚科を受診すると処方される保険診療のお薬について解説いたします。

ディフェリンゲル(塗り薬)

2008年に日本でようやく認可されたニキビ治療薬です。主成分が「アバタレン」。これはビタミンA誘導体のお薬です。

皮脂を抑える作用、ピーリング作用があり、ニキビ・吹き出物に対して効果を発揮します。できてしまったニキビを治すというより、コメドを良くしたり、ニキビ発生を防いだりする作用がメインです。この薬により皮膚の赤みやヒリヒリ感といった副作用はかなりの人が経験すると思います。副作用はしばらく使い続けることで落ち着いてくることが多いです。

ベピオゲル(塗り薬)

「過酸化ベンゾイル」が主成分の塗り薬です。日本ではようやく2015年に認可され保険適応になりました。日本のニキビ皮膚科治療は世界から遅れていましたが、ディフェリンとベピオゲルが認可されてだいぶ追いついたといえるかもしれませんね。殺菌作用によりアクネ菌に作用し、ピーリング作用で毛穴を詰まらせにくくしニキビ・吹き出物に対して効果を発揮します。この殺菌作用は抗生物質のような作用ではないため耐性菌の問題はないところが利点です。

副作用は皮膚の赤みやかゆみ、乾燥などです。ディフェリンゲルの副作用とよく似ていますね。臨床試験では4割に何らかの副作用があったとのことでかなり高頻度です。

また、非常に強い漂白作用があり、衣服につくと漂白されてしまいます。私もTシャツがまだらに漂白されてしまいました…。ちなみにこのお薬は、私の吹き出物・ニキビには効果全くなしでした…。

ダラシンゲル(塗り薬)

皮膚科でニキビに対し最も良く処方される塗り薬の一つです。アクネ菌に作用する抗生物質のお薬です。抗生物質は、使っているときは効くこともあるかもしれませんが、使うのをやめるとすぐにニキビ・吹き出物が再発してしまいます。長期の連用は耐性菌の問題からも望ましくないです。皮膚にいる常在菌を殺してしまい、皮膚のバリア機能を低下させてしまうのも難点です。ちなみに、私はこのお薬は全く効果を感じられませんでした…。

アクアチム(塗り薬)

ダラシンゲル同様、アクネ菌に作用する抗生物質のお薬です。こちらも長期使用により耐性菌の問題があります。短期間の使用にとどめた方が良いでしょう。

ゲンタシン軟膏(塗り薬)

ゲンタシン軟膏も抗生物質の塗り薬ですが、これはアクネ菌に作用するわけではなく、黄色ブドウ球菌などに作用することで吹き出物・ニキビをよくします。こちらも尾やはり上記と同じ理由で短期間の使用にとどめた方が良いでしょう。→あごの吹き出物に私がゲンタシンを塗らない理由とは?

ステロイド軟膏(塗り薬)

皮膚科では様々な皮膚疾患に対しステロイドが処方されます。ステロイドの種類は様々です。しかし顔にはできるだけステロイドの塗り薬は避けるべきだとされています。使用するにしても短期間にとどめた方が良いでしょう。このお薬は炎症を抑える効果が強く、炎症を伴ったニキビに処方されることがあります。ただし根本的にニキビ・吹き出物をよくするわけではありません。副作用でニキビを悪化させることもあり注意が必要です。

あごの吹き出物にステロイドは危険?

ビタミン剤(飲み薬)

シナールやビタメジンなどが皮膚科で一般的に出されるビタミン剤のお薬です。ニキビ・吹き出物をよくするにはビタミン剤は飲むに越したことはありません。食生活を整えたうえでビタミン剤を内服するとあごの吹き出物・ニキビの治りが早いです。ビタミン剤のいいところは副作用がないところ(水溶性ビタミンの場合)です。

あごの吹き出物 皮膚科 保険外の薬

アキュテイン

重症ニキビに使われる切り札的な存在のお薬で、保険外の治療です。アキュテインを処方してくれる先生は日本ではあまり多くいません。保険外のお薬なので美容皮膚科などでとり扱っていることがほとんどです。

このお薬には様々な副作用があります。個人輸入をして勝手に自己判断で飲むのは大変危険です。最も恐ろしい副作用は催奇形性で内服中・中断後1年は妊娠厳禁です。大人ニキビは出産適齢期の女性にできるため、内服するのであれば絶対避妊が必要です。

効果は人それぞれです。私には劇的な効果がありましたが、内服終了すると元通りに再発してしまいました。この薬を飲んでいる間は、本当にニキビ・吹き出物があったことが嘘だったみたいにきれいになりました。感動的でした。お肌すべすべ。しかし、このお薬は永遠に飲むわけにはいきません。当時の主治医は「3か月間だけ」としてこのお薬を処方していました。

あごの吹き出物 市販の薬

テラ・コートリルやオロナインなどが有名なところでしょうか。正直あまり効果は期待できないでしょう。特にテラ・コートリルはステロイド・抗生物質が配合されているため安易な利用は注意が必要です。

ドラッグストアで購入できるお薬でおすすめはビタミン剤です。チョコラBBや、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどのサプリメントが吹き出物の改善には良いでしょう。

まとめ

あご 吹き出物 皮膚科 薬

あごの吹き出物に対して皮膚科で処方されるお薬を中心に紹介しました。皮膚科で今のニキビ・吹き出物の治療はディフェリンゲルやベピオゲルがメインでしょう。あごニキビ・吹き出物をよくするには根本的な体質改善が必要です。薬は一時的にうまく利用して、体の内側から吹き出物をできないように変えていくことが一番の近道です。

こちらの記事を参考にどうぞ→【女医が解説】目から鱗!あごの吹き出物の原因と治し方

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アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪