妊娠糖尿病。どんどん増えていくインスリン…。単位の決め方は?

妊娠糖尿病になりインスリンが導入されると、どんどんインスリン単位が増えていくことが多いです。どこまで単位数が増えるのだろう?とあなたも疑問に思っていることでしょう。妊娠糖尿病はインスリンが効きにくいのが本質なのでインスリン単位が増えていくのは当然なのです。インスリンについて、私がインスリン導入を回避できた理由についてお伝えします。

妊娠糖尿病でインスリン単位がどんどん増えていくのは何故?!

妊娠糖尿病と診断され不安に思われている妊婦さんは多いことでしょう。10人に1人も!妊娠糖尿病とは実に多い病気なのです。

妊娠糖尿病の治療は「カロリー制限食+分食」「インスリン」が主体です。普通の糖尿病と違って運動療法はあまり積極的には勧められません。妊娠中に過度な運動は危険ですからね。

実は妊娠糖尿病でインスリンが導入されると単位数がどんどん増えていくことが多々あります。妊娠が進むにつれて耐糖能は悪化するのでますます単位数が増えていきます。

20単位とか中には30単位のインスリンが必要な妊婦もいるようです。妊娠糖尿病ではなぜこんなにインスリン単位が増えていくのでしょうか?

それは妊娠糖尿病の病態を考えれば当然のことなのです。妊娠糖尿病の母体ではインスリンはすでにたくさん分泌されているのです。

「インスリンがたくさん分泌されているのに血糖値が下がりにくい状態」それが妊娠糖尿病なのです。

1型糖尿病ではインスリンはほぼ分泌されません。Ⅱ型糖尿病ではインスリンの分泌が少ないか、インスリン分泌があっても効果が乏しいです。

妊娠糖尿病では母体でインスリンはたくさん分泌されている…。そこにさらにインスリン注射をしても、そもそもインスリンが効きにくいのが本質なわけですから、当然単位数が多くなければ血糖値はなかなかよくなりませんよね。

妊娠糖尿病でインスリン導入の基準は?

妊娠糖尿病で入院となった私は、毎日血糖値を測定させられました。そして食後2時間の血糖値が120を超えたらインスリンが必要になるといわれました。

普通に食事を間食すると血糖値が120を優に超えてしまいました。その時点で私は糖質制限についてなんとなくの知識しか持っていませんでした(しかし以前からプチ糖質制限をしていた)。しかも入院させられている状態なので、私が仕入れられる情報はスマホからのみ。

どうしても、妊娠糖尿病にたいして「カロリー制限食+分食」「インスリン」の治療の理屈に納得ができなかった私は、スマホで江部先生(糖質制限第一人者)のブログを読み漁りました。すると妊娠糖尿病にも江部先生は糖質制限をすすめるスタンス。そして明らかにどう考えても江部先生の理論や江部先生に寄せられた体験談のほうが納得できたのです。

主治医に糖質制限に興味がある旨をそれとなく話してみたところ、「糖質制限は危ないから、入院中にカロリー制限を勉強していってね」と。

糖尿病内科の医師は大体糖質制限に反対なものです。その根拠は「日本人は農耕民族だから米を食べなくてはいけない」という意味不明な理屈です。これって科学じゃないですよ!

ぜんぜんロジカルじゃない。

主治医と議論しても無意味と思い、私も医師の端くれなので、自分で納得のいくように調べ考え実践しようと決めました。

とにかく、インスリン導入になってしまうと糖質制限に切り変えるのは危険です。低血糖になってしまうからです。

インスリン導入を免れなくては…。と入院中は毎食主食を残していました。そのおかげでインスリン導入は免れ、退院後も糖質制限を続けることで血糖コントロールは良好でした。

インスリン単位の決め方は?

インスリン単位の決め方ですが、インスリンが導入されるとき妊娠糖尿病の場合は2―3単位からが多いようです。効き方は個人差があるので、はじめは少量の単位からスタートです。食事のたびに打ちます。血糖値の推移を見ながらその後単位数を主治医の指示で増やしていきます。入院中は炭水化物が6割という比率で食事が出されるので、妊娠糖尿病の場合必ず高血糖となるためそれに応じたインスリン単位になっていますが、退院後も入院中と同じように炭水化物を摂らないと低血糖になってしまうので注意が必要です。

また運動量によっても血糖値は変わります。運動量が多いと同じインスリン単位でも低血糖発作を起こすことがあり、やはり注意が必要です。

「カーボカウント」といって、摂取した炭水化物量に応じたインスリン単位の決め方があるのですが、妊娠糖尿病でカーボカウントを取り入れるのは聞いたことがありません。

高糖質の食事をすすめるんだったら、カーボカウントしてインスリン単位を決めてほしいと思いますけどね。

過剰なインスリンはこんなに危険?!

おそらく医師は「インスリンは安全」というと思います。その理屈は、インスリンはもともと体内で分泌されるホルモンだから危険ではないということ。

ところが過剰なインスリンは様々な害があることがわかっています。しかしそのことは決して主治医は教えてくれないでしょう。

「ロッテルダム研究」と呼ばれるオランダの論文によると、糖尿病でインスリン注射をしている人は、糖尿病でインスリン注射をしていない人に比べると4倍もアルツハイマー病になりやすいという結果。

もともと糖尿病に罹患している人はアルツハイマーになりやすい上にインスリン注射によりリスクがさらに4倍になるのは恐ろしいことですね。

インスリン注射をしている人は発がんリスクが1.9倍にもなります。インスリンは強力な発がん物質です。

そのほか、インスリンは過剰になるほど肥満を促進し代謝をかく乱してしまいます。

まとめると外から投与したインスリンであっても、人体で分泌されたインスリンであっても、過剰なインスリンは認知症につながるし、発がんリスクもあるということです。

カロリー制限食と糖質制限食、あなたはどっち?

今の妊娠糖尿病も含め糖尿病の治療では有無をいわさず「カロリー制限食」が押し付けられるのが現状です。「カロリー制限食」は高糖質であり、血糖値を上げる以外にも様々な害があることはすでに分かっています。それにもかかわらず、医療機関にかかるとそのリスクについて説明されることなく「カロリー制限してください」と言われます。

医師が糖質制限食をすすめない主な理由は「糖質制限には長期的エビデンスがないから」です。つまり糖質制限食が治療で始まったのは歴史が浅いから、短期的な効果はあっても長期的に効果があるかはわからないから、ということです。

本来であれば、「カロリー制限食」か「糖質制限食」にするか選択肢を与えるべきだと思います。

血糖値の乱高下や高インスリン血症をきたし、久山町研究でも明らかになった様々な害のあるカロリー制限食。一方、そのようなリスクなくはないが長期的なエビデンスがない糖質制限食。

あなたはどちらがいいですか?

インスリン導入したら、糖質制限は危険?!

上述のように、もしインスリンを導入してしまっていたら、糖質制限を行うと低血糖リスクが高いです。糖質制限をするなら主治医によく相談した方が良いでしょう。最近は糖質制限に理解のある医師もこっそりいます。相談してみると意外に大丈夫かもしれませんよ!

私の周りでは少しずつ糖質制限に理解のある医師が増えています。診療には取り入れていないけど、自分は実践しているという医師は少なからず、存在する印象です。

まとめ

妊娠糖尿病の場合、食後2時間血糖値が120以上を目安にインスリン導入が検討されます。インスリン単位の決め方は、効き目に個人差があり導入時2-3単位程度から開始されることが多いですが、妊娠が進むにつれ血糖値が上昇していくこと、そもそも妊娠糖尿病はインスリンが効きにくい状態であることから、インスリン単位は容易に増えることがあります。妊娠糖尿病の治療はカロリー制限食を指導されることがほとんどで糖質制限食を実践したい場合は理解のある医療機関を探す必要があります。糖質制限に理解のある医師は増えています。インスリン導入してから自己判断で糖質制限をするのは低血糖リスクが高く危険ですので注意が必要です。

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ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪