アトピーの夫にナイアシンフラッシュが起きた結果…。

アトピーの夫にナイアシンを飲んでもらったところ激しいフラッシュが起き「もう、そのサプリ(ナイアシン)飲みたくない」と言われてしまいました。アトピーの方の参考になればと夫のフラッシュの症状・経過について書きました。アトピーにナイアシン・ナイアシンフラッシュは効果があるか検討し、夫のアトピーを改善させた方法についてまとめました!

アトピーの夫にナイアシンフラッシュが起きて大変なことになった

私はアトピーにもナイアシンが有効と考えています。アトピーだけでなく、様々な効用が期待できるナイアシン。これは夫にも飲んでもらおう、と考えました。

夫は子供のころからアトピーで、成人アトピーに移行しステロイド外用・抗ヒスタミン薬の内服を継続していました。ところが、ここ1年半くらいはアトピーが良くなっておりステロイドや抗ヒスタミン薬も不要となっていました。どのようにして良くなったかは最後のほうに記載しています。

夫は最近肌の調子も落ち着いて、ステロイドを長期に使用してきたアトピーの患者に見られる赤黒い感じも良くなってきていました。

痒みも抗ヒスタミン薬が自然にいらなくなるくらい落ち着いていました。

そこで、ナイアシンを300㎎程飲んでもらいました。この時、ナイアシンフラッシュは全く起きませんでした。

フラッシュが起きなかったので、次回は500㎎に増量しました。すると、例のフラッシュ症状が結構激しく出てしまい、全身の赤み・痒みが1-2時間続いた模様。

「アトピーが酷いときと同じような痒さ!!」と本人。丁度寝る前だったのですが全身をかきむしり「これじゃ眠れない」としばらく寝付けなかったみたいです。かわいそうでした…。

「もう飲みたくない」とそれ以降はナイアシンを内服していません。

私としてはよりアトピーが改善する可能性を感じているのですが、夫本人は今の状態であまり不満はないようなので、まあいいのかなと。

結局、アトピーの病因は十分には解明されていない

アトピーはかなり一般的な皮膚疾患ですが、実は十分に原因がわかっているわけではないんです。

・皮膚生理機能の異常

・免疫機能の異常

は研究により報告されているが十分には解明されていないのが現状。

アトピー性皮膚炎の定義

“アトピー性皮膚炎とは、増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ。アトピー素因:①家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれか、あるいは複数の疾患)、または②IgE抗体を産生しやすい素因”

(日本皮膚科学会、アトピー性皮膚炎の定義・診断基準より引用)

“Ⅰ型アレルギー(アトピー素因:アレルギー性喘息および鼻炎、結膜炎)やⅣ型アレルギーを伴うことが多い”

(あたらしい皮膚科学 清水 宏 著 より引用)

Ⅰ型アレルギー

肥満細胞が主体となって起こるアレルギーの事。抗原(アレルギーの原因となる物質)が表面にIgEを結合した肥満細胞と反応することで肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が遊離します。これらが血管透過性を亢進させて浮腫を起こし、好酸球を遊走させて炎症を起こします。

アトピーはⅠ型アレルギーのみで説明がつくわけではありませんが、Ⅰ型アレルギーに関与するIgE抗体が強く関与していることは間違いないといわれています。実際検査所見上もアトピー患者は血清IgE高値となります。アトピーの痒みを伴う湿疹には抗ヒスタミン薬が用いられています。ヒスタミンが掻痒に関与しているわけですね。

アトピーにナイアシンフラッシュは効果的?

上述のようにアトピーにはⅠ型アレルギーが関与、つまり肥満細胞やヒスタミンが関与しています。

そこで、ナイアシンフラッシュです。ナイアシンフラッシュは今までの記事でも書いてきたように肥満細胞からヒスタミンを放出させ、ヒスタミンを減らす作用があります。

痒みなどをもたらすヒスタミンを減らすことができれば、アトピー症状の改善は期待できるしょう。現に、アトピーにはヒスタミンの作用を阻害する抗ヒスタミン薬が用いられています。

ナイアシンフラッシュを繰り返すたびに肥満細胞のヒスタミンは減っていきます。そのためヒスタミン関連のアレルギーに関してナイアシンフラッシュは効果的です。

皮膚とナイアシン

皮膚の代謝にナイアシンは深く関与しています。統合失調症などの精神疾患に対してナイアシンで治療を行ってきたホッファーは、皮膚と神経は同じ外肺葉からできているからナイアシンは皮膚にも効果があるのでは、と述べていました。

ホッファーの本によるとニキビにもナイアシン3gが効果的とありました。

自分の実体験としても、ナイアシンフラッシュのあとは肌の調子がいい感じがあります。あくまで私の主観ですが。

皮膚代謝に欠かせないナイアシン。バリア機能が弱くなっているアトピーにも有効性が期待できるのではないでしょうか。

ナイアシンでストレスに強くなりアトピーを良くする

アトピーは複合的な要因で悪化します。夫を見ていると仕事が忙しいとか、生活が不規則になるとか、ストレスを抱えているときに明らかにアトピーが悪化していたようでした。

ストレスはそもそも肌にとっては大敵です!私もストレスがかかると肌の調子を崩してニキビができます。

ストレスを減らすこと、ストレスに対するコーピング力を身に着けることはアトピーを改善させる上では不可欠でしょう。

ナイアシンは非常に強力な抗ストレス因子です。

ストレスがかかると、アドレナリンにより脂肪酸が血中に放出され血中脂肪酸濃度が上昇します。しかし、ナイアシンを未然に摂取していた場合はストレスがかかったときも脂肪酸の上昇がみられなかったとのこと。

ナイアシンによりストレスに強くなればアトピーの増悪を防げるかもしれません。

夫のアトピーを改善させ脱ステロイドできた方法

最後に、私が夫のアトピーを良くした方法について書きます。

それは「高たんぱく質・高脂質・低糖質な食事」です。

MEC食がわかりやすいので、ほかの人にお勧めするときはMEC食の話をします。

・たんぱく質

皮膚は主にたんぱく質でできています。皮膚の材料であるたんぱく質の不足があってはアトピーの改善など望めないでしょう。

何よりまず「たんぱく質」が大切。

アトピーなどの慢性炎症が起きる疾患は、そもそもすごく「たんぱく質」を消費してしまします。

アトピーの人はアスリート並みにたんぱく質を摂ることがおすすめです。体重の1.5-2倍(g)。ちなみにMEC食だとたんぱく質は75g程度。

・高脂質

脂肪は身体に悪い、という間違った常識が世の中にはあります。ところが必須脂肪酸は体内で作ることはできず食べなくてはいけません。

サラダ油・マーガリンなどのトランス脂肪酸は控えたほうがいいですが、動物性脂肪は積極的にとるべきです。

脂肪は人間の効率的なエネルギー源であるとともに、細胞膜を構成しています。人間は細胞の塊なので、脂肪は人体の構成要素です。

皮膚を正常に保つためにも脂肪の摂取は欠かせません。

・低糖質

過剰な糖質は体の中で炎症を引き起こします。たんぱく質を「糖化」させてしまいます。低糖質な食事に切り替えることで身体の炎症を抑え、たんぱく質の糖化を防ぐことが可能です。

アンチエイジング効果も絶大。

その他、血糖値の安定や過剰なインスリン分泌を抑えることが皮膚だけでなく、様々な体の不調を改善させます。

 

以上、「高たんぱく質・高脂質・低糖質」な食事に切り替えたことで、夫のアトピーはみるみる良くなり、自然にステロイドが不要になりました。

脱ステロイドでアトピーを治す有名な藤澤先生もMEC食をすすめていますね。

アトピーを良くしたいならまずは食事から変えるのがおすすめです。

まとめ

ナイアシンフラッシュ アトピー

・アトピーにはⅠ型アレルギーの関与・ヒスタミンの関与ある

・ヒスタミンを肥満細胞から放出させるナイアシンフラッシュはアトピーにも効果が期待できる

・ナイアシンは皮膚の代謝に関わっている

・ナイアシンは抗ストレス作用がありアトピーの大敵であるストレスを和らげる

・MEC食がアトピーにはおすすめ

ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪