ナイアシンフラッシュはヒスタミンフラッシュ?

最近、栄養やサプリに興味を持ち始めた医者仲間が増えて嬉しい肉食医師です。今日も私の愛用サプリ「ナイアシン」について。ナイアシンフラッシュにはヒスタミンが関与していると言われています。でも実は、ヒスタミンの作用とナイアシンフラッシュには違う点があります。ナイアシンフラッシュとヒスタミンの事について書きました。

ナイアシンフラッシュとはヒスタミンフラッシュ?

私はナイアシンを大量摂取しています。1日合計2-3g飲んでいます。そしていまだにナイアシンフラッシュが起きたり起きなかったり。

フラッシュ症状が出なくなったらもう少し増量していきたいと考えています。

ナイアシンフラッシュとは

ナイアシンを飲むと数分後に出現する、顔面から始まり時に全身に及ぶ皮膚の赤み・熱感・痒みなどの症状の事をナイアシンフラッシュと言います。1時間~1時間半ほどで落ち着くことが多いです。

フラッシュ事態に危険性はないと言われています。

このナイアシンフラッシュは突然のヒスタミン放出作用によるものと考えられています。

肥満細胞の中に蓄えられているヒスタミンを血中に放出します。

ヒスタミンの注射をした時と症状がたいへん似ています。

ナイアシンフラッシュとヒスタミン注射の違い

ナイアシンフラッシュはヒスタミンフラッシュと言ってもよいくらい症状がにかよっているのですが、全く同じではありません。

ヒスタミン注射は血圧を下げるのに対し、ナイアシンフラッシュでは血圧は下がりません。

これは大きな違いです。

ナイアシンフラッシュのたびに血圧が下がっていたら、危険でとても飲めないですから。

ナイアシンフラッシュにヒスタミンが関与しているのは間違いなさそうだけど、どうしてこのような違いが生まれるか。

一つの仮説は、ナイアシンフラッシュにプロスタグランジンも関与しているというもの。

この仮説はアスピリンがナイアシンフラッシュの効果を軽減させることからきています。アスピリンにはプロスタグランジン阻害作用があるので。

ヒスタミンとアレルギー

ヒスタミンと言えばアレルギーですね。ヒスタミンは様々なアレルギーに関与しています。

ヒスタミンは食事から体内へ取り込まれるのに加え、体内で合成もされます。その場合必須アミノ酸のヒスチジンから合成されます。

ヒスタミンは肥満細胞にたくさん存在しています。

アレルギーの原因となる物質(抗原)が体内に取り込まれると、細胞表面の抗体に抗原が結合し、ヒスタミンが放出され血管透過性亢進・線分泌促進・血圧低下等のアレルギー反応を介在します。

このようにヒスタミンはアレルギーと深く関与しており、ヒスタミンの血中濃度が低いと重篤なアレルギー反応を軽減させることができます。

抗ヒスタミン薬などのアレルギーのお薬は、ヒスタミンの血中濃度を下げるというより、ヒスタミンが作用しないようにレセプターに結合することを防ぐことで抗アレルギー作用を発揮します。

ヒスタミンとビタミンC

そんな、アレルギーと関係が深いヒスタミンですが、ビタミンCにはヒスタミンを消去する作用があるんです。

それゆえ、アレルギーに対してもビタミンCの効果が期待できる、ということになります。

ホッファー著「Orthomolecular Medicine For Everyone」によると、

「アスコルビン酸(ビタミンC)はすべてのヒスタミン関連症状に効果が期待できる。(ヒスタミン関連症状とは)様々な一般的なアレルギーに加え虫刺され、蛇に噛まれた、植物の毒による反応など」とあります。

ビタミンCは本当に様々な効果が期待できて素晴らしいですね。私もビタミンCは一日3000㎎以上飲んでいます。

ちなみに食事からこれだけのビタミンCを摂取するのは不可能に近いです。

ビタミンC3000㎎はレモン30個に相当します。レモン30個食べないならサプリで補うしかないです。

そういえば、私の影響で私の医師仲間も数名ビタミンCの大量摂取をしています。

あるドクターは「ビタミンC飲み始めたら、今まで治らなかった皮膚の傷跡が良くなってきた!」と喜んでいました。Cにはコラーゲンを造成する作用もあるわけです。

抗酸化作用をはじめ、抗アレルギー作用まで様々な代謝に関与するビタミンCは万人におすすめです。

アレルギーにナイアシンとビタミンC

ヒスタミンによるアレルギー反応を改善したいならば、

1.ヒスタミンが作用しないようにする

2.ヒスタミンの貯蔵量を減らす

3.放出されたヒスタミンすぐに消去する

の3パターンがあります。

1.抗ヒスタミン薬の作用

2.ナイアシンフラッシュの作用

3.ビタミンCの作用

ですね。

薬なしに何らかのアレルギーを改善したいなら、ナイアシン+ビタミンCの服用が効果的だということがわかります。

実際、ホッファーは重篤な食物アレルギーなどをナイアシン+ビタミンCで改善させた著書にあります。

嬉しいことに、ナイアシンもビタミンCも安価です。そしてヒスタミンに対する作用にとどまらず、様々な嬉しい効用があります。

花粉症とか蕁麻疹とかアレルギーでお悩みなら、まずは試してみて損はないのではないでしょうか。

ナイアシンは安全か?

ホッファーによると「医療的な指導がなくてもビタミンB3(ナイアシン)はとても安全な物質」と著書の中で述べています。そして「医療的な指導があれば完全に安全な物質」と続けています。

つまり、医者の監視下でなくても患者さん本人がサプリメントを入手し大量内服しても問題はない、それだけナイアシンは安全だということをホッファーは言いたいのですね。

ホッファー著「Orthomolecular Medicine For Everyone」によると、フラッシュ以外の主な副作用は

・頭痛

・吐き気・嘔吐

・ヒスタミンの過剰放出

・皮膚病変

・肝機能障害

とあります。

どれも重篤ではないとホッファーは考えていたようです。

ちなみに、ナイアシンというとしばしば「肝機能障害」が取り上げられるのですが、このことに関しても同著p81の中で触れています。

まとめると、

・ナイアシンを服用していて黄疸がみられることがあるが、ホッファーが過去50年間ナイアシンによる治療をしていて黄疸になった人はたった5名。全員回復し、中にはナイアシンを再開できた人もいた。数名の黄疸の原因はナイアシンではなく、一緒に飲んでいたトランキライザーによるものだった。

・黄疸はなくても血液検査で肝機能障害がみられることがある。そこでナイアシン3g以上内服している何人もの肝生検が行われた。結果、電子顕微鏡では肝臓の異常は見つからなかった。以降ナイアシンを内服中に血液検査をする、実際の肝機能障害はなくても肝機能(GOT、GPT)の値が上昇しているものと解釈されるようになった。

・ナイアシンを少量からゆっくり増量すれば肝機能(GOT、GPT)の上昇は予防できる。

と述べています。

ナイアシンが実質的な肝機能障害をきたさなくても健康診断などで、肝機能障害と出てしまうと厄介だし、実際に肝機能異常があるかどうかわからなくなるため、やはり、ナイアシンを開始するなら少量から焦らずゆっくり増量するのが望ましいのでしょうね~。

増量の目安の一つはフラッシュが起きないかどうか、だと思います。ナイアシンフラッシュが起きないことを数日確認してからドーズアップがおすすめです。

まとめ

ナイアシンフラッシュ ヒスタミン

ナイアシンフラッシュはヒスタミンによる作用と考えられている。ただしヒスタミン注射のように血圧が下がることはない。それはプロスタグランジンの作用が示唆されている。

ヒスタミンは様々なアレルギー反応と関係している。ナイアシンフラッシュにより肥満細胞からヒスタミンを放出させることで、ヒスタミンの貯蔵量を減らしアレルギー反応を軽減することができる。ビタミンCもヒスタミン消去作用があり、アレルギーに対して合わせて飲むことがおすすめ。ナイアシンは極めて安全な物質とホッファーは述べている。

ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪