妊娠中の風邪に葛根湯は実は危険?

妊娠中、どんなに気を付けていても風邪をひいてしまう事ってあると思います。

妊娠中に風邪をひくといろいろと心配になりますよね。

風邪薬を飲むのはおなかの赤ちゃんに影響があるのでは…。

そこで漢方薬の「葛根湯」なら安全なのでは、と思いがちです。

 

葛根湯を飲もうとしている妊婦さん、ちょっと待って。

 

以前書いたように、漢方薬は妊婦に対する安全性は確立されていません。

とはいっても、イメージ的に安全なんじゃないか、と思いがち。

特に葛根湯は漢方でも最も有名な薬で誰もが知っている漢方薬です。

「葛根湯医者」といって何でもかんでもかんでも葛根湯を出す医者を揶揄した言葉があるくらい、風邪をはじめ肩こりなど効用がいろいろあります。

しかもドラッグストアでも簡単に手に入れることができます。

実は注意したほうがいいそうです。

先日、東洋経済オンラインで葛根湯に注意すべき成分が入っている記事が掲載されていました。

私自身も勉強になったのでメモ。

ちなみに添付文書にはほかの薬と同様「妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性がある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること」と記されています。

葛根湯の危険な成分とは。

葛根湯の主成分「麻黄」の主成分はエフェドリンとのことです。

エフェドリンとは交感神経に働く成分です。

交感神経は簡単に言うと「活動をUPさせる」神経です。血圧を上げたり脈を上げたり。

リラックス系の神経「副交感神経」と拮抗的に働くわけです。

エフェドリンは喘息や血圧を上げるために使われます。

医療現場でエフェドリンにたけているのは救急医ぐらい。

一時期流行し、死亡例も出たダイエットサプリメントにエフェドリンが含まれていたそうです。

風邪薬にもエフェドリンは含まれていることがあり、以前オリンピック選手も風邪薬を飲んでドーピング検査で失格となったこともニュースになっていましたよね。

妊娠中にそのようなエフェドリンが主成分の葛根湯を内服するのは
やはり、妊娠中は内服薬にはよくよく注意が必要です。

ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪