マインドフルネス認知療法とは?効果は?

最近よく聞くようになったマインドフルネス。

マインドフルネス自体は以前の記事でも書いたように、
仏教の瞑想に起源があります。

そしてマインドフルネス認知療法は、うつ病の再発予防を目的に
アメリカの研究者Segalらにより開発された心理療法のことです。

 

マインドフルネス認知行動療法のプログラムとは?

・12名程度の少数グループに対して行われます。
・参加するのは「うつ病が治った人」です。

再発予防が目的なので、「うつ病」そのものに対して行うわけではないのですね。

・1回2時間~2時間半のセッションを週に1回、合計8回のセッションで構成されます。

・セッションの内容は、マインドフルネス瞑想を30から40分ほど行い、ホームワークの振り返り、
うつ病に関しての勉強、次回のホームワークの割り振りなど。

(ちなみにマインドフル瞑想は以前ご紹介したようにいくつか方法があります。)

・ホームワークでは毎日45分間の瞑想や認知療法のモニタリングシート
を用いたものなどが出される。

45分間の瞑想は結構きついと思います。

私は今のところ自分一人で迷走すると15分ぐらいが限界です。

 

何故うつ病の再発予防に効果があるの?

 

うつ病は実はとても再発しやすいのです。

Juddの1997年の研究によると

“うつ病は再発を繰り返すほどに再発のリスクが高まります”。

一度うつ病を発症すると「またうつになるかも?」
という恐怖の中で生きなければなりません。

Segalらの研究によると、

“初発のうつ病の時に「思考」「感情」「記憶」
などの間で「うつの回路」の連合が形成され、
ちょっとしたきっかけでいずれかの要素が刺激されると、
相互に活性化してしまい、すぐに「うつの回路」が活性化してしまう”

つまり、うつ病を一度経験すると

再発しやすいシステムが出来上がってしまうということ。

そこでSegalらが出した結論が、

「うつのシステム」を変えるのは難しいから、うまく付き合えばいいんじゃないの?」

ということ。

マインドフルネス認知療法は、その人の中にできてしまった
自動的な「うつシステム」の言いなりになるのではなく、
客観的に眺める視点」を養い「自動的システムの無効化」を目指すもの。

 

 

マインドフルネス認知療法は研究で効果が実証されている

 

マインドフルネス認知療法はこれまで多くの効果研究がなされてきています。

最新のメタ分析(Kuykenら2016)では

 

・60か月後の再発の予防効果は、あらゆる治療(薬による維持療法含む)よりも有意に高い!

・再発初心者よりも何度も再発している人に対してより効果的。

 

ってことがわかりました。

この成果から、イギリスの国立医療技術評価機構(NICE)により

マインドフルネス認知療法はうつ病の再発予防に効果的な治療法として

推奨されています(NICE,2009)。

しっかりしたデータがあるので、

うつ病の再発を予防したい人に関してはトライする価値はありそうです!

(参考文献:精神療法第42巻第4号)

ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪