産後うつに注意!産後うつ病の症状とは?なりやすい3つの要因。

産後うつとは、文字通り出産後に起きるうつ病のことです。
最近の総説によると、

産後3か月以内の専門的に厳密に定義された有病率は

7.2%です。
妊娠から産後を含めた周産期において、うつ病は発症率がとても高く、

50%が抑うつ状態となり、約1割が本当の「うつ病」と診断されるほどです。
産後早期のうつ病は今までの報告では重症化しやすく、

入院率が3倍にも上ります。
一生の中でうつ病にかかるリスクは10~25%ですが、

女性の場合は子供を産む年齢で最も高いです。
以上のように産後うつ病は誰でもかかる可能性があり、

最悪の場合、自殺や赤ちゃんとの心中などになりかねない重大な病気ですので

とても注意が必要なのです!
★こんな人は注意!産後うつ病になりやすい3つの要因★

発症頻度がとても高い産後うつ病。

以下に当てはまることが一つでもあれば注意が必要です!

①社会的関係性が脆弱

・シングル
・パートナーとの関係不良
・頼れる人が少ない
・相談できる人が少ない
・社会的地位が低い
・経済的に困っている

など

②ストレスの高いライフイベント

・離婚したばかり
・大切な人を亡くした
・職を失った
・赤ちゃんが病気だった
・望まない妊娠だった

など

③精神的な脆弱性を抱えている

・ニューロティシズム(神経質)
・自己評価が低く、いつも自信がない
・マタニティー・ブルーズになったことがある
・産後うつ病に以前かかったことがある
・妊娠中にうつ病や不安障害になった

など

当てはまるものはありましたか?

②ストレスの高いライフイベントや③精神的な脆弱性を抱えていたとしても、

①社会的関係性を良くすることで②③を緩和できる可能背があります。
地域の医療保険関連のスタッフ(医師や保健師など)もそのことを念頭にいれて

協力関係が持てるような体制にしておくべきだと思います。

 

★産後うつ病の症状とは?★

産後うつ病といっても、あくまでうつ病ですので診断基準はうつ病と一緒です。

うつ病が産後3か月以内に起きたものを産後うつ病といいます。

実際に医師が診断の際に利用する診断基準「DSM-Ⅴ」から

うつ病の診断基準のエッセンスを注出してみます。
(わかりやすさを重視してかみ砕いて書きます)

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1.抑うつ気分

2.興味・喜びの著しい減退

3.食欲・体重の変化

4.睡眠障害

5.精神運動性の焦燥または制止

6.疲労感、気力の減退

7.無価値観、罪責感

8.思考・集中・決断困難

9.死にたい気持ち

これらのうち、

・5つ以上が2週間以上毎日続く

・1か2のどちらかは必ず認める

・苦痛を感じている事、生活に支障を来していること

を満たすと「抑うつエピソード」であると判断され、更に

・他の疾患を除外している事

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を満たすと、

うつ病の診断基準を満たすこととなります。
うつの症状が産後の場合は子供への虐待やネグレクト

として現れることもあります。
産後うつ病が疑われる場合、早めに地域の保健師さんに相談したり

精神科にかかったりしましょう。
産後うつは誰にでも起こりうる病気です。

あなたが悪いわけではありません。
産後うつ病にかかっている本人は、なかなか症状を自覚できずに

家族が気が付くこともあります。
少しでも産後うつ病の疑いがあるのであれば、

本人だけではなくご主人など家族の方も積極的に相談に行き、

早めに対処しましょう!
以上産後うつ病についてでした。

今後は気になる治療お薬についても書いていこうと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

アラサー女医。 勤務医をしながら子育てをしている。 夫・子供と3人暮らし。 妊娠糖尿病を機に断糖肉食を自ら実践中。 診療にも栄養療法を取り入れている。 チャレンジ精神旺盛で常に何かに挑戦している。 趣味は読書・投資・旅行。子供の教育を兼ねて数年後の海外移住を計画中♪